ジャッキーバイヤードはずっと避けてきた。フィルウッズの「ミュージック デュボア」での印象が良くなかったからだ。いま考えてみれば、フィルウッズとジャッキーバイヤードというのは不思議な組み合わせではある。
それから長〜い年月が経った。
ハルウィルナーの「アマルコルド」を聴いて、「この典雅なピアノは誰だろう?」と思い、クレジットをみると、ジャッキーバイヤードとある。
そんなこんなで、リーダーアルバムでも聴いてみようと思い入手したのがこれ。
フロントはローランドカーク。ミンガスっぽくもあれば、ラグタイム風もあったり、とっ散らかった印象は拭えないけど、個性がぶつかり合っていて、聞き応えがある。
ジャッキーバイヤードは近年ソロパフォーマンスばかりで、そういう意味でも珍名盤といっていいかもしれない。