立花孝志の流したデマをYouTubeで拡散した中田敦彦をMCに起用したことでSNSで批判が巻き起こっていたTBS「報道の日」。"報道のTBS"ともあろうものがミスキャストだという批判も宜なるかなと思っていた。
中田敦彦はイケすかないが、ほかに観る番組もない。ちょっと観てみるかとTVをつけた。
SNSでの批判を受けてのことかどうかはわからないけれど、関口宏に代わるMCは膳場貴子がつとめている。コメンテーターに後藤謙次や浜田敬子を用意して肝心なことは彼等にコメントさせ、中田敦彦には発言を求めない。膳場貴子の仕切りは見事だった。
番組内容も岸信介〜安倍晋三の三代にわたる統一教会との関係、三木武夫が日中国交回復に果たした役割など迫力があった。
ずいぶん批判されていたけれど、素晴らしい番組だったと思う。
中田敦彦をエサにして若者層の視聴者を獲得し、同時に番組を通じて軽薄なYouTuberである中田を教育する。影響力のある中田をTBSの軍門に置き、彼のYouTubeチャンネル視聴者を啓蒙する。もしかして、かなり高等な戦略だったのではないだろうか。
いったいどんなスタッフが担当しているのだろう。調べてみたら「報道特集」のプロデューサーである曺琴袖という女性がプロデューサーを努めていた。プロフィールを見ると京都生まれで早大卒。名前から推測すると在日コリアン二世だろうか。
深刻な病いに罹った日本を救うのは、日本人男性ではなく、こういう人かもしれない。年末にそんなふうに思った。
TBSにアッパレを!