大衆芸能としてのソニー・クリス

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ソニー・クリスはジャズを聴き始めたばかりの人にも受け入れられる大衆性を備えている。演歌っぽいといえば言葉が悪いが、ブルージーといえば急にかっこよく思えてくる。「日本は言霊の国」という井沢元彦の見立ては正しい。そんな日本人の特性を上手く利用しているのが、学歴詐称都知事ということになる。

それはそれとして、このアルバムは『Saturday Morning』と並ぶ名盤だ。ホレス・タプスコット作曲の2曲「the isle of celia」「this is for benny」をソニー・クリスがちょっとせつないアルトの節まわしで歌い上げるのがたまらない。
この2曲は名曲。ホレス・タプスコットはピアノなんか弾かずに作曲に専念したほうが良かったのにとつくづく思う。

ソニー・クリスが好きだというのは、大衆芸能が好きだと告白するようなもので、ちょっと気恥ずかしい。たとえるなら、純烈のファンだと告白する感じに近い。
そういえば、純烈、好きだなぁ。