地平線をつくるビル群

少しでも運動不足を解消しなきゃと、先週末、高尾山を歩きに行った。紅葉は終わっているものの人は多く、できるだけ人が少ないルートをたどって高尾山山頂から小仏城山へ向かった。

城山の名物といえばかき氷だが、寒い時期はこれ。

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おでん500円、なめこ汁300円なら、おでんのほうがだんぜん得だと、おでん好きのかみさんが言う。そりゃそうだけど、食べなきゃいけないわけでもないし、そんなにお腹空いてないぞ‥‥。結局、一つづつ注文、はふはふしながら、おでんを分けて食べた。

さあ帰ろうかと振り返ると、木の葉が落ちて広がった空の向こうに都心部が望める。よく見るとビル群がギザギザのスカイラインを描き、まるで地平線のようになっている。
大都会ならではの風景に感嘆した直後、気持ち悪さが沸き上がってきた。醜いビルの群れが、こちらに向かって進んでくるような恐怖感を覚えたのだ。

都会の風景を気持ち悪いと感じるようなことは、これまでなかったことだ。何かしら変化が生じている。
東京を離れて自分に何ができるか、真剣に考えよう──そう思わずにはいられなかった。

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