帰省時に土産を買いに百貨店に立ち寄ると、哀感漂う版画のポストカードが土産として販売されている。作家の名前は大場冨生。郷里の版画家だ。
この作家を知ったのはバブルの頃だから、もう30年ほど前になる。以来、小さな絵本のような画集などを3冊手に入れているのだから、ファンといって良いかもしれない。この人の版画は絵本や挿絵などにぴったりで、宮沢賢治の絵本を出してくれないものだろうかと期待している。
Far East Jazz Ensemble live at Star Eyes
以前ジャケ買いしたこのアルバム、クレジットをよく見ると大場冨生の版画だった。ベースの安カ川大樹がリーダーを務める9人編成のビッグコンボ。豪華トップミュージシャンによるサウンドは優しく上品で、テレワークや読書にちょうど良い。
それにしても、「迸る音の万華鏡。このグルーヴがジャズを揺り動かす」という帯の惹句が内容と全然違うのはいかがなものか。ちゃんと仕事しろよと言いたくなるのは、歳をとったせいだろう。
帰省できなかった夏休みは、なんとなく後味が悪い。これも歳のせいだろうか。