頑張れ! 三俣山荘

北アルプスでいちばん好きなトレイルルートは、双六から三俣蓮華にかけてのエリア。三俣にテントを張って山荘の喫茶室でサイフォンコーヒーとケーキをいただく。窓からは槍が間近に見える。これぞ至福の時間だ。

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三俣蓮華の周辺が気に入って、一時は毎年訪れていた。いつもテントで、三俣山荘に泊まったのは一度だけだけれど、北アルプスのなかで一番好きな山小屋だ。雰囲気がとにかく家庭的であたたかい。ほかの山小屋とは異なる空気と時間が流れている。
初めて訪れたときは小屋の奥さんが背中に小さな女の子を背負って厨房で忙しく動いていた。その後、女の子は厨房で遊びまわるようになっていたが、3年前に訪ねたときにはだいぶ大きくなり小屋の前を走り回っていた。受付では男の子が登山客をさばいている。
子供たちの成長を見てきたのは、いつ訪ねても家族が一緒にいるからで、この小屋は家なのだ。

その三俣山荘が新たな取り組みを始めた。廃道になっている伊藤新道を復活させる活動を広げ、大町を拠点とした周回ルートをつくる構想だという。その一環として大町にカフェを兼ねたスペース「三俣山荘図書室」を開いた。

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官に依存するのではなく、独立独歩で道をひらく。先代から受け継いだその精神は、伊藤新道の復活のみならず、大げさにいえば日本再生への道標になるはず。大町の地域振興にもつながることを希う。三俣山荘の挑戦を全力で応援したい。