dizzy reece comin on
ディスクユニオンの中古CDコーナーで見つけた一枚。ディジー・リースのリーダー作は『Star Bright』しか聴いたことがないし、アナログ盤なのでかれこれ数十年聴いていない。腕は確かだが、さほど魅力的なトランペッターではないという印象だ。でも、JMのリズム陣にスタンレー・タレンタインが加わった録音となれば聴かずにはいられない。
引き締まった迫力の演奏で幕を開ける。スタンレー・タレンタインが主役を喰う力演。ディジー・リースも負けじとバリバリ吹きまくる。この人は音が大きい。ファッツ・ナバロやリー・モーガン、フレディ・ハバードらと並ぶ音圧で迫ってくる。リズム陣ではボビー・ティモンズが絶好調。唸り声はブレイキーだろうか。もう一つのセッションはデューク・ジョーダン、サム・ジョーンズ、アル・ヘイウッドに代わる。こちらも好演だ。
残り物とは思えないクオリティのハードバップ。ブルーノートの未発表物は、このレーベルが別格だということをあらためて認識させる。
