ツボを押さえたコルトレーン集

Jean Toussaint impressions of coltrane
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ジャズメッセンジャーズでは地味な脇役にすぎなかったジーン・トゥーサンだが、ここではコルトレーンフォロワーとして最良の仕事をしている。

1曲目は『coltrane plays the blues』収録の名曲「Mr.Syms」。このゆったりとした始まり方がアルバムの印象を決定づけている。
ジーン・トゥーサンは衒いなくコルトレーンの名曲を原曲に忠実に、コルトレーンのように演奏し続けるだけだ。腕利きのメンバーたちも鉄壁の仕事ぶり。マッコイ役のジェイソン・リベロは当時まだ10代。この後ケニー・カークランドの後釜としてスティングのバンドに迎えられることになる。

コルトレーンの魅力を完璧に抽出したジーン・トゥーサンに感服。選曲も素晴らしい。
身構えずにコルトレーンを味わえる名作だ。