禁Amazonで、フレドリク・クロンクヴィスト

これまでAmazonで海外の業者に注文することが多かったのだけれど、コロナの影響で届くのがかなり遅れたり届かなかったりが続いたので、このごろは国内業者に注文するよう心がけていた。
ところが国内業者は価格が高い。ディスクユニオンなら店舗で直接購入したほうが安いし、掘り出し物に出会う楽しみもある。テレワークで打ち合わせが減り、以前よりも時間が取れるようになったので店舗に出掛けることが多くなった。
アマゾン離れに追い討ちをかけたのがCM問題。自称国際政治学者に高額なCM出演料を払うほど儲けさせるのは癪なので禁アマゾンを決意した。

リアル店舗めぐりで拾ってきたのが、スウェーデンの俊英アルト吹き、フレドリク・クロンクヴィストのワンホーン作。

fredrik kronkvist ignition
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コアなファンのあいだで評判になっていたけれど、中古ではなかなか見ることがなかった。新宿店でコーナーができているところをみると、それなりに人気があるのかもしれない。

一聴して思い出したのはケニー・ギャレットの『Song Book』。とにかく吹きまくる。もう少し抑制を効かせて、うっとりさせるバラードプレイを数曲挟んだらいいのにと思うけれど、アルトの音に陰影というか深みが感じられないのが弱点か。そういえばケニー・ギャレットもバラードプレイは今一つだった。
とはいえ、気合いが入った名作であることは間違いない。

アーロン・ゴールドバーグを迎えた近作を聞いてみたいところだが、残念ながら店頭には見当たらない。かといってあっさり禁アマゾンを解くのは悔しすぎる。無料Spotifyで我慢しながら聴くしかないか。