先週末、かみさんが「尾瀬のニッコウキスゲを見たい」といい出した。
おいおい、感染者が増えているときにGO TOキャンペーンはありえないと言っていたじゃないの。日帰りで行くとなると朝4時頃には家を出ないといけないぞ。そもそも雨予報だし‥。
長年の付き合いだ。下手に抵抗すると機嫌が悪くなることはわかっている。うーん、まぁクルマで移動すれば、コンビニに立ち寄るくらいだし、とりあえず早朝出て戸倉まで行って天気をみて判断するか、ということで出かけることにした。
朝7時半ぐらいに戸倉に着くと、曇ってはいるけれど雨は降りそうにない。ニッコウキスゲが咲いていることを期待して歩き始めると、どんどん天気が良くなってくる。湿度も低く梅雨明けのようにさわやかだ。
ボッカが木道に座って汗を拭っている。新人だろうか、かなりバテている様子。歩荷という制度はいかがなものかと思うけれど、尾瀬の風景にはとてもよく似合う。足元にはキンコウカ、一面に咲き乱れるニッコウキスゲ、昼近くになりヒツジグサも花を咲かせた。
こんなに人が少ない尾瀬は初めてだ。帰り途の関越道も東京ナンバーは極端に少なく、渋滞もない。4連休前で雨予報といはいえ、やはり自粛圧力が効いている。
コロナを機にリモートワークが定着すれば、社会は大きく変わる。東京一極集中が緩和する方向へ進み、満員電車や休日の渋滞は解消するだろうし、不動産価格は下がりローンの負担も減る。本当の意味での働き方改革が実現し、企業社会のあり方も変わる。在宅勤務が一般化して女性はとくに働き易くなるし、ゴルフ付き合いもヒラメ社員も減りそうだ。そう考えると良いことばかり。
かみさんのおかげで、久しぶりにバラ色の未来を夢見ることができた。妄想で終わらないことを願おう。行こう、その先の日本へ。
