聴き比べ

The Pepper Nepper Quintet
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ペッパー・アダムスとジミー・ネッパーの双頭グループがあったとは知らなかった。トロンボーンバリトンサックスという低音楽器同士をフロントに揃えた作品といえば、カーティス・フラーブルーノート盤『Bone & Bari』。あちらが1957年8月の録音で、こちらが翌1958年3月ということからすると、カーティス・フラー盤の成功で生まれたグループである可能性は高い。
リズムセクションは、あちらがソニー・クラークポール・チェンバースアート・テイラーなら、こちらはウイントン・ケリー、ダグ・ワトキンス、エルビン・ジョーンズ。まったく負けていない。
あちらがトロンボーン主役ならこちらはバリトン。あちらがフロント2人が黒人ならこちらは2人とも白人。この違いとカーティス・フラーのハーモニー志向がテイストの違いに出ている。
ブルーノート1572に比べたら劣るけれど、なかなかの力作。