2020-06-02 巨匠の風情 marc johnson shades of jade この作品の素晴らしさをどう表現すればよいのだろう。 熱気や興奮とは縁遠いが、ヒンヤリしたECMサウンドではない。 小難しくはないが、メロディアスなわけでもない。 ジョン・スコフィールドのギターは抑え気味。 マーク・ジョンソンのベースも主張しすぎることはない。 テナーとピアノがゆったりとしたリズムの上を泳ぐように流れていく。すべてが抑制されている。 ラストのベースソロは、まるでバッハのチェロソナタのよう。 知的で洗練されたマエストロの音楽。