常念を見よ

コロナウィルス騒ぎの中での3連休。どうなるものでもないので、久しぶりに福地温泉に行くことにした。

初夏の陽気だった東京から雪景色の奥飛騨へ。予想外の渋滞にあいながらクルマを4時間ほど走らせると季節が逆戻りした。

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帰途、松本のアルプス公園に立ち寄る。
松本から見る雪景色の常念ほど、神々しさを感じさせる山はない。深田久弥日本百名山には次の一文がある。
「評論家臼井吉見氏が書いていた。松本の氏の小学校の校長はいつも窓から外を指して『常念を見よ』と言ったが、その言葉だけが今も強く記憶に残っている。」
「常念を見よ」とは、なんて素晴らしい教育だろう。ただ常念を見るだけでいい。その素晴らしさに打たれたなら、それが教育だ。気高さとはどういうものか、個の確立とはどういうものか、常念の姿を見て心に刻む。松本の人たちは、なんて幸せなことだろう。

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