異文化としての瀬戸内

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祖谷の小便小僧を見て池田町に入る。切り立った崖の上に狭い道がつけられている。すれ違いが困難で、いつ対向車が来るかわからない。かみさんは大喜びだが、気が気じゃない。ようやく国道に出たときはホッとした。

善通寺でうどんを食べた後は、丸亀城へ。急坂を登ると三の丸から瀬戸内海が見渡せ、思わず歓声がこぼれる。天守閣は小さいが景色のいい城だ。これで現存12天守のうち10を見たことになる。残るは宇和島と高知のみ。ここまできたら次は宇和島に行こう。

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香川から瀬戸大橋を渡り本州へ。長大な橋がかすかに弧を描き、瀬戸内海と一体となって美しい景観を形成している。明石大橋の夜景や鳴門大橋の展望台からみる風景も素晴らしいが、橋のスケールと美しさは瀬戸大橋が圧倒的だ。この橋を見ると、レインボーブリッジやベイブリッジは俗っぽく下品にすら思えてしまう。

春に訪ねた鞆の浦をはじめ、瀬戸内はどこか自分の理解を超えるものを感じる。鳴門の渦潮の発生時間が毎日異なるのを知って、かみさんは「日々かわる海を生活の糧にしていたら、対応力が鍛えられるんじゃない?」と、のたまった。確かに海洋民族と内陸の暮らしはベースになるものが違う。生き方、価値観も違うのだろう。