艶やかなアルト

Frank Morgan City Nights Live at The Jazz Standard

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80年代にシダー・ウォルトンTRIOのサポートを得てカムバック作を発表したフランク・モーガン。そのなかに収録されていた「黒いオルフェ」にノックアウトされて以来、ずーっと注目していた。

 

この人の音には艶があって、修羅場をくぐり抜けてきた人だけが持つ哀しみを感じてしまう。

はまったときの素晴らしさは強烈で、しかも何度聴いても飽きることがない。マッコイタイナーと共演したアルバムに入ってる「LOVE STORY」も最高だ。

代表作が定まらない人ではあるけれど、2000年代に入って3枚リリースされたこのライブシリーズは、みな完成度が高い。なかでもやはり1枚目がいちばんの出来だと思う。ジャケットもいい。この人は生で聴いてみたかった。